実体験でファイル復旧した方法を書きます。
2009年に初めて現実に起きてしまった、デジタルカメラでSD・CFメモリカードが認識不能、WindowsXP上でも認識不能。
USBメモリリーダーによっても相性がありますが、これ以上は検証不可能、なにより時間が無い!
フリーのファイルレスキューソフトを探して試したが全滅。手持ちは「Image Rescue 3」だけ。これも全くダメ。
この時見つけたのは「File Scavenger 3.2」です。最終的にこれをダウンロード販売で買いました。
2018年追記
「File Scavenger 3.2」はフリーソフトになったようです。リンクはこちらから。
上記のソフトは売り込みの宣伝ではなくて私の過去の実体験です。
仕事だとさすがにパニックになります。認識不能になったメモリはレスキューソフトも認識できないので手も足も出ない状態です。ここは賭けですが一度だけ簡易(クイック)フォーマットしていました。
この「File Scavenger 3.2」はクイックフォーマット直後のデータ復旧はOKらしいです。
クイックフォーマットの機能は「ファイルの目次だけ消す」程度です。時間節約のためにデータ領域自体は消しません。低レベルフォーマットしたら絶対にダメですよ。(この原理の理解は大事です。)
それから「File Scavenger 3.2」でスキャンするとSDメモリの内容は復旧できました。(仕事データもセーフ!)
具体的には認識不能でフォーマットしたSDメモリの1枚は完全に復旧。勝率100%(全てRAWデータ)
もう1枚はフォーマット後に数枚だけ撮影に使ったCFメモリですが、最初は不良品の可能性も疑いました。
どうやら不良品では無かったようですが、こちらのデータは半分は救えました。勝率50%(jpgとRAWデータ混在)
このソフト「File Scavenger 3.2」は復旧できそうなファイルのリストを見せてくれます。
それを見て信頼性があると判断して即買いました。購入後はメモリーのトラブルは皆無ですが装備としては安心です。
使った感触として思ったのですが、古い削除ファイルなどが多いと復旧ソフトが誤診断するようです。
これは当然の傾向だと思います。「クイック(簡易)フォーマット」を繰り返すと古いデータにランダムに上書きされます。
したがって「不断片的な古いファイル」と「新しいファイル」が混在する状態になります。
画像ファイルはドキュメントファイルに比べると一般的に非常に大きいのです。
毎回メモリカードをローレベルフォーマットすると動作終了までの待ち時間が増えます。
(最近はEOS Kissでさえローレベルフォーマットのオプションが付いています。「キャノン EOS Kiss X4」(SDHC対応)のメニューを見て感心しました。)
自分なりに気付いたこと:SD・CFメモリのローレベルフォーマットをすると将来の万一のファイル復旧時に有利かもしれない
これまでに撮影で何度も発生したメモリー不良。
致命的な損害は免れたけど非常に不愉快。
最近はCFメモリーカードと共にSDHCメモリーカードの使用頻度が高いのですが、どちらかがより安全という感触はありません。
SDカード本体が破損したり(ひょっとしてコピー商品だったのかも?)、
CFカードで撮影中に認識不能になるがPCではデータを読めたり、ある時は一部はデータ破損したままだったり。
経験から言うと、カメラもメモリカードも「価格と不良発生率」はあまり関係ありませんでした。
エントリー機でも使い切って壊れるまで1枚も保存エラーしなかったカメラもあります。
高価な物がパーフェクトなら話は簡単ですが、不良品は高級メーカー品でも何度も経験してます。
コピー商品らしき物でもすぐ壊れて分かる場合と、壊れないために気が付かないこともあります。
製品の値段で判断できないなら何を信じればいいのか分かりません。
仕事では安心感が違うのでメモリを2枚同時記録できるカメラを使っています。
キャノンのEOS1Dシリーズはメモリ2枚に同時記録するのでこれが一番安心です。
以前はニコンのプロ向けデジタルカメラを数台ほど使ったのですがサービスに出した直後に初めてCFカードの保存エラーが出ました。
この個体は無料でメイン基盤交換となりました。
メーカーのフラッグシップの一桁機で同様のことはフィルム時代から何度も経験しています。
プロ用カメラは酷使できるようでもやはり自然故障もするし、安い中級機デジタル一眼カメラが自分の手持ちではシャッター使用回数も多くて一番長持ちだったりします。