古いデジタル一眼にWifi機能を追加してスマホに高速転送できた

SDカードでWifiデジカメDIY・トラブル

最初は性能に不満で使えなかったが改良を重ねた「FlashAir」

Wifiでデジタルカメラの写真をデータ圧縮せずオリジナルのサイズでパソコンに転送できたらどれだけ便利だろうかと思っていました。

東芝「FlashAir」という無線LAN搭載SDHCカードがそれを実現してくれました。
高価な業務用機器を使わないこのような環境は近年出来てきたものです。
仕事で必要な人にとって安価なIT製品はすごい進化なのです。

  1. メモリカードから離れた場所にデータをコピーしてバックアップできる
  2. 撮影の途中でも次の工程にデータ納品できる工程上のメリット

ところが、個人的には初期のモデルを2回買って2回とも実用にならずゴミ箱に捨てています。
たしか第1世代と第3世代を買いました。
初期のモデルは改良しても通信が遅すぎて有効に使えなかったです。

まず他のWifi機器と比べてもなかなか繋がらない。
社会で共通インフラのWifi電波を使うので電波が混雑すると交通整理と同じような制限がかかるのです。

オフィスなどでWifiなどが混雑する時も通信に時間がかかります。
データの混信は発生しませんが、あくまで交通整理と同じ状況です。
どこの会社でも家庭でも同じ条件になります。

そして繋がっても速度が遅かったのです。
あまりに実用性が低いので悔しいが使い物にならずゴミに出した思い出です。

「FlashAir」の良い点→バージョン4で一気に実用レベルになった

第4世代では通信速度やCPU速度が更に2倍以上早く向上しました。
過去2回も失敗したけど謳い文句を信じて3回目の正直で買ってみました。

今度はパソコンではなくスマートフォン転送での使用です。
パソコンでも良いのですが同じ信頼性でより荷物を軽くできるからです。

今度こそ使えそうな手応えです。
転送も早くて以前よりもアプリは滑らかに動作します。
写真の二重転送などエラーも無いです。

ちなみに「FlashAir」は新しい5Ghz帯Wifiには対応していません。
これは2.4GHz帯無線に対応するLAN搭載SDHCカードです。
開発から時間が経ったのでここは残念な点です。

アプリは「SDメモリ内の表示」や「スマホのフォルダ表示」を選べる

専用アプリでカメラ内のSDカードを監視することもできます。
スマホに転送済みのデバイス内のフォルダもワンクリックで切り替え可能です。

SNS投稿用ならスマホのブラウザからも使える

SDメモリ内のフォルダを閲覧して自由に転送コピーもできます。
SNSなどに投稿するならこの方法も良いと思います。

2台のカメラにそれぞれFlashAirを入れて同時に切り替え使用も可能

スマホアプリでは別々のIDでSDカードのWifi切り替えが可能になります。
Wifi接続は2つ発生するので切り替えをします。

アプリ内でタブを選んでワンタッチ切り替えです。
SDカードにそれぞれ名前をつけておくことができます。
その名前がWifiアクセスポイントになります。
この辺の完成度はもう完全に満足です。

第4世代が発売されて東芝からキオクシア(KIOXIA) ブランドになる?

もう一つ欲しかったのですが第4世代で販売終了となってる様子です。(未確認です)
現状は在庫だけでしょうか?
新型を発売して欲しいです。

なぜこれが必要なのか?

自分の場合はデータ保護(保険)のためです。
撮ったデータを失わないためです。
じつはメモリカードは壊れることがあります。
高級カメラにはメモリスロットが2つ装備されたモデルもありますが選択肢は非常に少ないです。

もう一つの理由は、仕事によっては撮影中にデータ共有する必要があるのです。
そうなるとカメラを触らずにデータを読み出さないといけません。
「FlashAir」はJpgでもRawでも通信で任意に読み出しができます。

データが重ければRawは保存せずにJpgだけオリジナルサイズで転送も可能です。
動画データも拡張子(フォーマット)を指名して自動ダウンロードの設定が可能です。

【希望】ソニー「TranceferJet」の再販売を期待しています

FlashAirを諦めていた時期にソニーが開発して東芝が販売していた「TranceferJet」SDメモリカードを使ってみました。

性能はダントツです。
まったく桁違いの転送速度です。
これはブルーツゥースでもWifiでもない独自の帯域を使います。
超至近距離通信のため物理的に通信をハッキングされる心配もほとんどないです。

これはカメラにはSDメモリ兼用型の「TranceferJet」を入れます。
データ受信にはPC用とスマホ用のUSB接続アンテナを使います。
とりあえず2種類2セットを買いました。

こちらはアプリさえ改良されれば完璧で何枚も買ったのに惜しい!

しかしソニーの「TranceferJet」も使えなかった!
ほんとうに残念の一言です。

どうやって使ってもすぐ接続が切れてデータの二重転送が始まるのです。
何度でも同じ画像データを転送します。

しかも、ファイル保存場所の指定ができない。
アンドロイドのSDメモリに保存できないのであればストレージの意味をなさない。
当時の古いアンドロイドの制限のままアップデートされずに終わったようです。

「TranceferJet」はアプリのデータ二重転送さえ対策してくれれば愛用ナンバーワンは間違いなかったのですが。

ソニーも東芝も良い技術あるのにとても残念です。


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半導体の日本勢もっと頑張って欲しい

カメラ向けのメモリカード類をもっと買いたいのに本当に惜しいです。

どういう訳か世界で最も進んでいた半導体製造が日本から消えていきます。
日本で半導体製造はもっとも再建しやすいはずの産業です。
最高の製造施設と素材は日本製です。
すでに海外の人件費も高騰していて人件費の問題もクリアされてます。

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